創作戦国-徳川家
アズマヤ(=徳川家康)を中心とした一派。
アズマヤ - 徳川家康
「――すべての者と歩めぬことは、少しばかり。……苦しかった、から」
争いをあまり好まない平和主義者。
オダカやヒノコに負けず劣らずの人望の厚さで、
忠誠の厚い部下に恵まれてはいたが、
その長い生涯の間に出会った人々それぞれと時に協力し、時に対立して
共に歩めずとも接することができたことを深く心に刻んでおり、
「恵まれた身の我侭、戯れ言よな」、と自嘲的に言うものの、
叶うことならば、自分も含めたすべての人々が可能な限りで、
それでもしかしより多くの人と手を取り合えるようになる日を強く望んでいた。
そのために切り捨てた、振り払った手すらも取ることが出来れば、と思い希い、
形としてアズマヤが出来る最大限のことを尽くした結果がアズマヤの天下であり、
それの完成までの長き道程を想うと同時に、
「この空の下にオダカ殿やヒノコ殿がおられたならば、」
と願わずにはいられず、その夢を抱きながら隠り世へ旅立った。
ユークロニア入りしてからはその夢が叶ったかのように思え、
対立していたタケハルやユキドケとも「いろいろありましたな」、と
盃を交わせたりと、どうやら幸福を噛み締めているようである。
カチヤ - 本多忠勝
「殿に過ぎたる私、ではない。私に過ぎたる殿なのだ」
数多の戦場を潜り抜けてきた、無傷を誇る歴戦の勇士。
趣味は木彫り。
ナガミヤ - 黒田長政
「父上、母上、ハルさん! 舅殿から佃煮をいただいたのです! 今度みなで囲んでつまみませぬか?」
カンロの息子。目つきの悪いところは父親譲り。
カンロがナガミヤに対してあれこれと気を配っているのに
気付いているのかいないのか、両親が大好き。
その日にあったことを楽しそうに、または苦々しく正直に語る姿を見ては
母はにこやかに聞き、父は苦笑いで聞いている。とてもしあわせな子。
ハルカ(=竹中半兵衛)によくかわいがられている。
ナガミヤも懐いており、家族ぐるみの付き合い。