ブロード星立ラクロス病院 - 勤務者
療養区「シャイリープス」を確立し、大規模な医療処置を展開している病院。
設立者の意向により院内では兵器や魔法生命体が一部勤務しており、
それを厭ってこの病院への外来を避ける者もいる。
ロイド
「医者の仕事が患者を診察・治療することなら、患者の仕事は身体を労ることだ。健康は、医者に全て投げ出して得るものではない」
ラクロス病院の院長であり、元副院長。
創立者であるラクロスの縁者で、ラクロスが院長の座を降りた際に
ラクロスに譲られる形で副院長から院長になったという経緯を持っている。
医療技術が神がかっている…というわけではないが、特筆すべきこととして
医師としての才能を見極め、スカウトするということを得意としており、
事実、ラクロス病院に勤めている者の中にはスカウトで入った者も多い。
ルイナ
「おつかれさまでした、おだいじに!」
ラクロス病院の受付及び看護士。いつもにこやかな笑顔を絶やさない女性。
現在は受付及び看護士詰め所本部にて各種業務をこなしているが、
受付を任される前までは救急科に所属し、院外での負傷者や病人を治療していた。
兵器とのコミュニケーションを取る能力に長けており、ラクロス病院に従事する兵器は
大方がルイナの持ち帰りや勧誘によってラクロス病院に居着いたもの。
セイド
「では、治療に移ります。ルグリア、サポートを」
ラクロス病院傷害科の医長。院長のロイドの勧誘によりラクロス病院に所属。
もともとは各地で兵器により負傷した人物の治療を危険地帯などで行っていた。
特別人に優しいというほどではないが、患者への配慮を怠らないことから、
個性の強い医長が揃うラクロス病院の中では比較的初診の患者にも慕われやすい。
ラクト
「病院に来る以上は生きたいんだろ。違うのか?」
ラクロス病院の治療科医長。ロイドのスカウトでラクロス病院に所属。
勤務態度はまじめだが、本人はまじめであることを
恥ずかしいと思っているのか、時折怠惰なふりで煙にまく。
まっすぐに生きるのが苦手で、素直でないひねくれた所があるが
医者のサガか、人を助けたいという思いに関しては真摯。
スピカ
「心臓は胸に、心は頭にあるものですよ」
ラクロス病院精神科の医長。院長のロイドの勧誘によりラクロス病院に所属。
元々は心理学者で、ティル=クスク教養学校で心理学の研究をしていた。
近年多数の事例が確認されている「想像力の欠如・低下問題」による
ラクロス病院への相談が増え、スピカもその事象に対する研究をしていたことから
「データを集める」ことでラクロス病院と方向性が合致し所属するに至った。
穏やかな性格に見えてしたたかで、時に常識を外れた行動をすることも。
エスタ
「生きるために何かを踏みにじることを躊躇ってたら、まともに生きられないわよ」
ラクロス病院兵器科の医長。院長のロイドの勧誘によりラクロス病院に所属。
兵器研究会である「黒十字会」の一員。元々は兵器研究者という肩書きだったが、
兵器による人間の特殊な負傷についての研究功績をロイドが見出しスカウトした。
未だに研究活動は続けているせいか、どうにも属性が医師よりも研究者よりで
兵器科で働いているのも、多種多様な兵器関係の情報が手に入るから、らしい。
サイヴィ
「俺一人が倒れるのと、数多の負傷者が苦しむのと、天秤にかけるまでもないだろ」
ラクロス病院の救急科医長。
オーバーワークに定評のある救急科で、おそらく最も忙殺されている人物。
数度ほど仕事のし過ぎ(と別の要因が重なった)で仕事中に倒れており、
院長であるロイドや、部下にあたる救急科医のトオノも心配している。
過去に兵器に寄生されて治療を受けた経験がある。
そのため、その当時治療にあたっていたエスタに頭が上がらない。
トオノ
「君が誰かって? そりゃ、怪我人だろう?」
ラクロス病院の救急科医。以前は傷害科医だったが、
ハードワークで体に負担を与えがちなサイヴィの補佐として救急科に回された。
しかし彼も彼でそこまで自分の身を大切にする方ではないため、
配属を振り分けたロイドの若干の頭痛の種となっている。