宿主
Cxioにおいて「世界は一人の人間の空想」と知る者は極僅かだが、
その極僅かな者たちは、世界のあるじのことを
「世界を宿す者」=「宿主」と呼んでいる。
宿主は時折、傍観者である立ち位置から世界に近づき
世界の住人の精神に介入して、世界に降り立つことがある。
これは「世界の意思」と呼ばれ、一般層には「神懸かり」と考えられている。
チオ
「世界の中心にいると、いろんな声が聞こえるんだ。この世界の人々の声、どこか別の世界の声……。それらに耳をかたむけるのが、チオは好きなんだ」
「世界」の象徴、縮図。結果論の存在。
いつ何時も「世界の中心」に座し、世界を見守っているが
結果論の存在であるため、自力で世界に介入することはできない。
あくまで「象徴」「縮図」であり、厳密に言うと神ではないが、
チオを原初の神として信仰する者も一定数いる。
空の色をした肌に、雲の色をした足元まである長い髪、
太陽の色をした右目、月の色をした左目を持ち、
その姿は見る人個人によって色合いが異なる。
素直で人懐っこく、さみしがりや。
さみしさゆえに世界に光と影をもたらし、色をさした。
カヅキ
「少なくとも、今現在。多くの人にとっては、世界があるじだ。わたしがあるじなんじゃない。……わかるだろう?」
「宿主の意思」だった人物。ブロード星のあるじ。
その生い立ちから世界の低迷に責任を感じ、
解決策を模索するため(職務をほっぽり出して)失踪していた。
理想主義者の嫌いがあり、かつて輝いていた世界への修正のために
あれこれと手を回し、現在はそれなりに働いている。
クロマ
「宿主の意思」。
カヅキが探している存在であり、世界の主。
マクスウェルによる「世界構成要素研究」の完成品であり、
八人の構成要素素体を合成したもの。
やや臆病で少々引っ込み思案なところはあるが、
世界回復へ住人が努力をしている姿を受けての宿主への影響があってか、
本人なりに世界を案じ、自分にできることを探しているようである。
普段は世界見聞のため、神出鬼没にあちこちを見て回っている。